守りたい団地建築

パリ風インテリア

bonjour!
わたしニケ。くろねこなの。
朝夕は寒いと感じるくらいになりました。
最近はわたしと一緒に2度寝する日が多くなり、ママンの朝活も終了です。
アパルトマンの敷地内の緑も色づき始めて、一段とシックにパリっぽくなってきました。
しみじみいいところだな~と思う毎日。
そんなママンにタイムリーな特集の雑誌が出ました。

古い建築を住み繋ぐ

こちらカーサブルータス。
団地建替え論に悩むママンにタイムリーな特集。古い建築を住み繋ぐというもの。

女優鈴木京香さんの私財を投じて取り壊し寸前のヴィラを再生された話や、古いマンションのリノベーション事例など、昭和の建築家の作品と言える建物を守り住み繋ぐ特集です。
古い建築物の良さがもっと浸透していってくれればと願うママン。
建て替えではなく、古い建築を守っていく、住み繋ぐという概念がデフォルトになれば安心してこのアパルトマンをリノベーションできるのよね。
これまでも団地の良さを語ってきましたが、もっとしつこく語って古い団地の良さを広めたいと思います。

団地建て替えで失われる団地の良さとは

環境

団地と聞いて多くの人がイメージするのは緑の多さ、環境の良さだと思います。
ハイ。そのとおりです。実際住んでみて日々実感してます。
特にこのアパルトマンは公園の中に建物が点在するように敷地に余裕があり、車歩分離型の敷地設計になってます。
樹木は築50年で大きく育ちこの団地の大きな魅力の一つです。
そのことにどれだけの住民が気づいているかはわかりませんが・・・。
建て替えになると当然この環境は失われてしまいます。

建て替えたいと言ってる住民は、団地は敷地が広く容積率に余裕があり、住戸を増やして販売すれば負担金無しで建て替えられるという持論です。
確かにそれで建て替えたマンションはあります。
ですがひとつの分譲マンションとして、この環境が失われると大きな強みを無くすとも考えられるのです。
強みをなくしたこのマンションが他の立地がいい新築マンションやブランド力のある地域に建てられたマンションに勝てるわけない。
住戸を増やして販売しても売れなければ負担金なしで建て替えは成り立たないのです。

壁式構造の建物

建て替え推進派がよく言う耐震性に不安があるということ。
ですが、当団地は壁式構造なのです。
壁式構造は地震に強いことがあまり知られてないのですよね。
耐震基準が策定される前の建物だから適合外で不安に感じるのでしょうが、阪神淡路大震災の際も被害が少なかったというレポートもあり、東日本大震災も新耐震基準の建物と被害の差はなかったことが報告されてます。
造成についても、東日本大震災でURの開発した地域は被害がなく道1本隔てた民間が開発した宅地は大きな被害が出て裁判になりました。

広がる浦安の液状化訴訟、総額33億円超に 三井不、争う姿勢
東日本大震災で住宅に液状化被害が起きたのは地盤改良などの対策が不十分だったからだとして、千葉県浦安市の住民らが三井不動産などを訴える「液状化訴訟」が拡大している。2012年8月15日、新たに87人(54戸)が約19億6500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。同社をめぐる液状化訴訟はこれで4件目だが、今回が...

URいい仕事してるんですよ~。
団地再生ではこんな記事も

団地を「ルネッサンス」する(上) | 最新不動産ニュースサイト「R.E.port」
戦後の高度経済成長期以降、日本人の生活を支え続けてきた「団地」。その団地がいま、転換期に来ている。

この記事の中に

驚いたのは築50年を経た建物の鉄筋(切断面)が、腐食のかけらもなくピカピカ輝いていたこと。50年の建物でさえこれである。スクラップ&ビルドという行為を考えさせられた。

とあります。
設備は古くなっても建物はまだまだ大丈夫なのよ。
それにね、同じものをまた建てられるかと言えば恐らく無理。
建築現場は人不足で当時の職人さんの技術が今もあるとは思えませんから。

我が家の躯体。漢字でなにやら書かれてます。
どんな最新技術のどんな建築でも最後は人の手が作ってるってこれを見て思いました。

守り、継承すべき団地

100年は使える建物を容積率に余裕があるからと建て替え、次また50年で建て替えとなると容積率に余裕がなくなったマンションは建て替えに大きな負担が必要になります。
次世代に負動産を残すか、歴史的建物を残すか。
目の前の利便性だけに飛びつけば失うものが大きすぎると思います。
いいものは守っていく。
世の中の大きなトレンドになればなぁと思います。

ベッドルームの壁。
リノベーションしてもこの壁は生かしたいです。

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